Hermitage tmc*

スピリチュアル初心者によるおとなチャレンジ

すぴりちゅある事始め アタシ語り②

マキちゃんと熊野に行った年は、会社の組織が変わったり私自身の会社での役職が変わったりした、人生のポイントになる年だったのだと思います。

台風の直前でも羽田-関空の飛行機は飛んだし、関空から熊野に向かうまでの高速道路も問題なかったし、本当に幸運だったのですね。

 

そして一番最初にお参りしたのが熊野本宮大社だったのではなかったかしら。いきなり大斎原(おおゆのはら)に向かったのだったかなぁ??

車の中にいるところから既に「気」が普通の場所とは違うのがわかりました。そして元々本宮のお社が存在していた「大斎原」に立ち入った時のことは、本当に鮮明に思い出すことができます。

大鳥居をくぐると「気」は更に濃密なものになっていました。大樹の梢が台風の風でうねる中、雨はやんでいます。

そして右手に大きい土壇があるのですが。

かつてお社が建てられていたこの土壇について、マキちゃんからは

「なんにもないんだけど、すごく気持ちのいい所なの」

と聞いていたのですよ。

「ほう、そうかい」

と聞いてはいたものの、行ったって私にはすごさなんかわからないだろうと、半ば決めつけていたのです。

 

だけど。たしかに、なにやら尋常ならざる感覚はキャッチできました。

濡れた草をかき分けて歩いて行くと足元はふわふわと水に浮かんでいるかのようでした。そして土壇のすぐ南にまで(おそらく増水して川幅を広げた熊野川の)水が迫っており、お世辞にも居心地の良い場所と感じる要件は見当たりません。

それでも何か絶対安心神様ホールド感に気がついてしまったのです。確かにここはなんとなく去りがたい心地にさせるなにかがあるぞーと把握しました。

「台風の日に河川の様子を見に行く」だなんて、目を三角にして怒られるくらいのNG行為なんですが、無事だったので堪忍してやってください。

大斎原を出て本宮さんのお参りをした後に、新宮、那智大社をお参りしてから、その日の宿は龍神温泉で取りました。龍神川も大変な水量でまるで龍神様がうねっているように見えました。

この自然の威力への恐怖こそ『神様』なのかしら…??

ぼーーーーっとその日私が感じたことでした。

「だとしたら、間違いなく神様はいるぞ」

近畿の半島の土地が持つ濃密な不思議な力の、ごくごく一部を垣間見た私はそう得心したのでありました。